私とバンダジェフスキーの本に二人目の書評が!嬉しい!!!
Amazon.co.jp: 地震・福島・子どもの健康・チェルノブイリ森林火災 : 竹野内真理, ユーリ・バンダジェフスキー: Japanese Books
本当にこの本は体調を悪くしながら非常に無理して書いたので、まったく完成品からほど遠いものなのですが、昨年の「広島長崎の日」(この日でないと反核や原子力の本は売れないと思うので)の前には出さねば!と不完全なまま出したもの。
その後、アマゾンでは5か月も売ることができず、ようやくクリスマスイブの日に出ましたが、まだ実はアマゾン上で7冊しか売れていません。。。12月初頭から私のメールmariscontact@gmail.comでも注文を直接受け付けるようにしました。でもすべて合わせてもまだ50冊くらいかな。1000冊も刷って金銭的負担も大きくどうしようと思っていました。(ちなみに支払いはまだ途中)
でもこうやって良い書評を書いてくださる方がいること、心強いです!!!
YSさんにAZさん、ありがとうございます!!!
Reviewed in Japan on January 4, 2022
2011年の福島原発事故後、放射能関係の情報を探していた時に、竹野内真理さんのお名前にはたびたび出会いました。英語でしかとれない貴重な情報を、日本語で発信してくださったり、また日本にいるからわかる被害の情報を海外に向けて発信してくださったり、放射能関係の本の翻訳もしてくださっていたためです。
この本は、その竹野内真理さんが、初めてご自身の著作として20年間の行動の集大成として出された本ということだったので、早速購入しましたが、とても新鮮で貴重に思いました。
20年以上前にイラクの劣化ウラン弾の被害を受けた赤ちゃんの写真をみてから、反核反原発の活動を世界を舞台にはじめられたこと、二回もIAEA を単独訪問し、脱原発を訴えたり、2011年11月外国人記者クラブにて、「ノーモアヒバクシャ・ノーモア原発」の記者会見を開催されたり、2012年ニューヨーク医学アカデミーにて、福島原発事故の健康影響についてスピーチされたり。。。という様々な行動が記されていて、行動されたから見えたことも貴重と思いました。
そうした行動を支えた「原発をとめるには、組織に頼らず、世界で大多数の個人一人ひとりがあらゆる手段を用いて声をあげることが大事」という思いにも、励まされました。
ずっとつながっておられるバンダジェフスキー博士の最新の論文も収録されています。
Reviewed in Japan on December 25, 2021この本は、筆者が「何が何でも生きている間に、本を書けるうちに出さねば!」と執念で書いている、地震と福島の健康被害の現実を入れながら。
ほとんどのメディアが権力側に立ち、市民側には意図的に知らせなかったとしか思えない事実を丹念に紡ぎ出し、地球が直面する大問題を将来世代に伝えるベく、壮大なタペストリーのように仕上げている。問題は、地震、原発、子どもたちの健康、チェルノブイリの森林火災に及ぶ。
例えば、福島原発は津波の被害で炉心溶融に至ったと報じられ、それが多くの人に信じられているが、40年務めた元原発作業員木下聡さんは、津波の前に地震で原発内部がぐちゃぐちゃに破壊されていたことを証言している。(日本のマスコミでは神戸新聞のみが報道)
また、事故後、2017年の南相馬市病院データでは、事故前に比べ、甲状腺がんが29倍、白血病が10倍、あるいは心筋梗塞の割合が福島は全国一であるが、日本政府は国連特別報告などを無視し、福島県民の帰還を進めている。
さらに、生命の大元である水の回収不可能なトリチウムを大量に福島から流してよいとする、IAEAや日本政府の判断は、同じIAEAが1980年頃から問題にしてきた「生体に取り込まれたそれは水中より100倍毒性が高いという事実と整合性がない。
一方、地球温暖化について言えば、世界中の原発排水の熱量とCO2による温暖化への寄与の比較を科学者はしなければならないが、一体どうなっているのか。筆者は、嘗て自分で計算している、なんと結果は原発による温暖化寄与の割合がはるかに高かったという。
筆者は極めて行動的であり、国際的である。20年以上反原発を国に訴え、IAEAにも直接訴えてきた。ブログの一つは200万回を超えるヒット数になっている。
この本の特徴的なことは、英・日・中国と3か国語で書かれていることだ。まるでロゼッタストーン、より広く遍く伝えたい思いがしひしと伝わってくる。実際、欧米は勿論、中国の人たちにもいつか読んでもらいたいとある。立ち位置を市民側に置いて分かりやすく書いている。
筆者の翻訳力、エネルギー、行動力、洞察力は桁外れで訴えに迫力がある!
座右に置きたい一冊だ。
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