2021年11月20日土曜日

医療事故で次男を失った本澤二郎記者ーまり日記(2)

 今朝も快晴。それでも私の頭はどんよりとした灰色の雲がかかっている。マイクロ波照射による頭の中からの鈍痛が今日も朝起きた瞬間からある。夢であってほしいと毎朝願うが現実。医療事故とは、小さなものでも大きなものでもそういう類のものだろう。

 寝ている時だけが症状から救われるとき。午後から、特に電化製品の近くにいるとどんどん痛くなっていくので、夕方頃になると「あと何時間で寝れる」と指折り数える日もあるくらいである。調子が悪いと心も沈む。確か自殺の第一の原因は健康被害であったと思うが、まったく納得の理由である。

私は息子のため、また自分自身のため、一日でも長く生きたい派ではあるが。本当に本当に長生きしたい!まだまだやりたいことはあるし、息子もまだ11歳!

そんな中、「君はあと20年、なんとしても元気に頑張れ」と励ましてくれる稀有な方がいる。 ジャーナリストで政治評論家の本澤二郎氏である。

本澤氏は30冊以上の著作ともち、そのうちの5冊は中国語にも訳されていると言う。間違いなく中国で最も知られた日本人記者だろう。日本国憲法9条の意義を広めるため、大団体を引き連れて中国を訪問したことも。

 護憲リベラルで平和主義の本澤氏は日々、今の日本の政治を痛烈に批判し、 諸課題を彼のブログ、「本澤二郎の日本の風景」で追及している。(本澤氏のブログは私の「みにくい日本人」の中でもよく転載させて頂いている。https://uglyjapanese.blogspot.com/)

現役を引退してからも、日々ブログを更新し、12年近くも毎日書いているというから驚きである。私もできれば見習いたい。大変な出来事というのは毎日起こっているが、大手マスコミ報道はひどく偏向している。書き残さなければ、そのままニュースは流れてしまう。ほとんどの場合、人や世間は短期記憶しか持たない。

本澤氏の著作は、『アメリカの大警告』、『平成の妖怪 中曽根康弘の大願望』など、どれを とっても名著であるが、中でも私が不朽の名作と考えるのが、氏の次男である正文君が帝京大学病院での医療事故によって植物人間となってしまった『医師失格』である。

 


 

その後、正文君は植物人間状態のまま、病院での入院生活が6年、自宅での療養が7年と計13年も頑張られた。ところが、13年目のある日、誤嚥性肺炎で東芝病院に救急搬送、呼吸困難になる可能性もあったにも関わらず、驚くべきことにモニターも付けられずに個室に移動させられた。そして1時間40分も巡回なしで、死亡してしまったという!なんというひどい話だろう。https://www.malpractice-committee.com/criminal-complaint/ ちなみに東芝病院からは謝罪もなかったそうだ。

医療事故から10年間を記した『医師失格』には、医師の診断や治療ミス、その後ご家族がいかに献身的に介護したかが詳述されている。ひとたび手に取ったら、最後まで置けないような本であった。著者の本澤氏本人も、自分で書いてから、自分で見ることが一度もできないでいるという。そのくらいの内容の本である。アマゾンで入手できるので、ぜひご一読を。

まり日記(3)に続く

追記:今年の夏に私は、『地震・福島・子どもの健康・チェルノブイリ森林火災』という本を出版したのだが、アマゾンに掲載できずに困っている。(もしかしたら、いやがらせ!?)

購入希望の方は直接、氏名と住所を添えて竹野内真理のメールmariscontact@gmail.comまでご連絡をください!!

電子書籍版は以下のアドレスに掲載されているのでご覧ください。

https://www.amazon.co.jp/Earthquakes-Fukushima-Childrens-Chernobyl-English-ebook/dp/B09B961RZD/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=Mari+Takenouchi&qid=1637462953&s=digital-text&sr=1-1

 


 


 

 

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